リフューズプレス工法の概要
リフューズプレス工法は、廃棄物を静的に圧縮して減容化する工法として開発されたものである。
工法的には、廃棄物中に貫入体(φ850~1500mm)を回転・圧入して、孔壁に圧縮するとともに、さらに上部から廃棄物をバックホウなどにより孔内に投入し、貫入体によって投入した廃棄物の再締固めを行い減容化を図るものである。
本工法の特徴として下記の点が挙げられる。
- 貫入体の回転・圧入は油圧モーター駆動によるため、バックホウや施工機械など重機のエンジン音のみであり、振動・騒音は殆ど発生しない。
- 静的圧縮工法のため、遮水シートや侵出水集配水管、ガス抜き管等の構造物に全く影響を及ぼしません。
- 貫入体の回転・圧入には、高トルクの油圧駆動装置を使用するため、粗大ゴミが混入していても適用が可能である。また、廃棄物の種類、組成や締固め状態に合わせて貫入体(通常φ850~φ1500mm)を使い分ける。
- 廃棄物の圧縮には、特別の材料を使用しないため無公害である。
- 計画深度まで貫入体を到達させるため、改良(圧縮)が確実に行われる。
- 延命化対策の他に、目的・用途にあわせて下記のような利用方法ができます。
- 形成された掘削孔内に砕石等を投入して雨水や酸素供給量を豊富にすることにより廃棄物の早期安定化工法として利用。
- 掘削孔内に投入した砕石等を締め固めて複合地盤として支持地盤を形成し、跡地利用のための地盤改良工法として利用。
リフューズプレス工法の施工要領
リフューズプレスにおける、振動・騒音の優位性
施工中に測定された振動加速度レベルと騒音レベルは、他の地盤改良工法によりかなり低い値を示しており、むしろ埋立戻し時のバックホウの方が大きな値でありました。また、掘削孔中心から、1.5m離れた位置での地表面変位も全く無いことも確認されました。
したがって、リフューズプレス工法はほとんど無公害に近い工法である言えます。
リフューズプレス工法 紹介VTR
貫入体イメージ